施設移転とご寄付のお願い

弊会動物保護施設と動物病院の移転に関して、皆様にご心配ご不安をおかけしており、誠に申し訳ございません。

昨年3月末から1年に渡り、弁護士を通して神奈川県と交渉を続けておりますが、未だに結論に至っておりません。

高額の遺贈金を頂戴したおかげで、なんとか現施設から近い場所での土地の確保まで漕ぎつけましたが、建築費の高騰から動物保護施設と動物病院の2階建ての建築費が1億円以上という想像の域をはるかに超えた見積もりでした。

勿論、少しでも費用軽減できるよう施工業者の入札を行う予定ですが、大幅な減額は期待できそうにありません。

弊会としては、新施設建設費として手許資金と借入金では不足する5000万円程を神奈川県に保障して頂くことを要請していましたが、最長2年の移転猶予が提示されたものの、移転地確保や建設費の補償はなく、これ以上の進展は難しい状況です。

皆様にご寄付のお願いを行うことは非常に心苦しく存じますが、皆様からのご支援を頂く他のない状況となっております。

移転先の新施設建設が完了するまでは、何としても現施設で動物の保護譲渡活動も動物病院も続けて参りますので、どうかご理解の上ご支援を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

時期が参りましたら、今までの経緯詳細をご報告申し上げます。

尚、建設費用を募るクラウドファンディングを5月連休明けに公開予定にて進めておりますので、どうぞよろしくお願い申上げます。

(公財)神奈川県動物愛護協会

会長 山田佐代子

 


施設移転に関する新聞記事 東京新聞2022.3.1

2022年3月1日(火)の東京新聞にて、当協会の施設移転に関する記事が掲載されました。

神奈川県から退去要求…県動物愛護協会の移転先探しが難航 64年の活動実績

東京新聞(2022年3月1日)に掲載された記事

 ー以下、新聞記事引用-

横浜市港北区の県有緑地「篠原園地」に隣接し、六十四年の活動実績がある公益財団法人「県動物愛護協会」が、県から来年三月末までに退去するよう求められ、移転先を探している。条件の合う土地はなかなか見当たらず、山田佐代子会長は焦燥感を募らせる。

協会や県によると、篠原園地は一・九ヘクタールで、もともと知事公舎(現在は廃止)の前庭として一般公開された。協会は初の公選知事・内山岩太郎氏の妻登志子氏が、一九五八年に西側の隣接地(七百七平方メートル)に設立。県から年二百万円ほどで土地を借り、建物は当時建設されたものを使っている。動物病院を併設し、例年、計五十匹ほどの犬猫を保護、譲渡している。

園地は東側の市立白幡池公園とつながっており、県は昨年六月の県議会で「市への移譲に向けた協議に入っている」と答弁。協会のある土地も含めて市に移譲することを検討しており、昨年三月、協会に対し更地にした上で立ち退くよう求めたという。

「二年後に出ていけ、というのは期間が短すぎる」と山田さん。事務所、犬舎、猫舎、動物病院を建設し、近隣住民への影響も考えると、五百平方メートルの広さは必要という。県から移転先候補地の紹介も受けたが、崖地で災害の不安がある上に「十年ごとに契約更新」と言われ、再び立ち退きを求められる可能性があることから断念した。

山田さんは「今後も不安なく運営することを考えると、土地は購入したい」と話す。今年夏までに適地を見つけないと、期限までの移転が間に合わないという。ただ、県からの補償額も分からず資金繰りは厳しい。協会は寄付と、適地の情報を募っている。情報提供は、協会のEメール=mailアットkspca.jp=へ。(志村彰太)
※アットは@に変換して送信してください


2022年3月9日:追記

おかげさまで、たくさんの方に記事を読んでいただき、様々な反響をいただいております。
活動の存続だけでなく、今よりも良い環境で動物たちが暮らせる施設にすべく頑張りますので、引き続きどうかご支援を賜れますよう宜しくお願い申し上げます。

寄付に関するページは《こちら》をご参照ください。

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